2007年2月11日日曜日

病気/糖尿病/原因

== 原因 ==
「糖尿病」という病名上、糖分の取りすぎが原因と思われがちであるが、食事に含まれる糖分はそれほど重要ではなく、暴飲暴食等を繰り返すことによりインスリンを大量分泌させられる膵臓の機能の低下などが主な原因。

血糖を上昇させる仕組みは複数の系統で支えられているため、破綻することは稀である。逆に降下させる系統はインスリンしかないため、いくつかの原因で破綻もしくは機能不全となることがある。すなわち、血糖を上昇させるための[[ホルモン]]には、[[グルカゴン]]、[[糖質コルチコイド]]、[[アドレナリン]]、[[成長ホルモン]]、等複数存在するのに対して、血糖を下げる方向に働くホルモンは'''[[インスリン]]'''のみである。一般的に野生生物にとっては飽食よりも飢餓が生存上の大きな問題であり、そのため血糖は上がりすぎることよりも、下がりすぎること([[低血糖]])を回避することが重要だからである。

=== 体内のクロムの慢性的欠乏 ===
GTF(グルコース・トレランス・ファクター)「[[耐糖因子]]」は、[[インシュリン]]と[[インシュリン受容体]]([[レセプター]])が結合する糖代謝の過程で働く、重要な物質の一つである。これが不足すると、糖代謝の異常が起こる。GTFを構成する物質は、三価[[クロム]]、[[ビタミン]]、[[アミノ酸]]である。GTFの不足は、体内のクロムの慢性的な欠乏によって引き起こされる。

[[クロム]]はもともと非常に体内に吸収されにくい微量の必須[[ミネラル]]であり、1000カロリー食べても15μg(マイクログラム)しか摂取できないとの報告もある。現代人が食品からクロムを摂取しにくくなっている要因の一つが、食品を加工・精製する過程でほとんどのクロムを捨てている問題である。たとえば、[[小麦粉]]は[[精白]]するとクロムの98%が失われ、[[米]]は[[精米]]することによってクロムの92%が失われると言われている。また、さまざまな理由から食品に過剰に添加される、強い[[キレート]]作用を持つ[[フィチン酸]]などは、食品に含まれるクロムと強く結びついて、吸収出来ない状態にしてしまう問題が指摘されている。体内のクロムが不足する問題を、食品の改善によって解決した人の約9割で、空腹時血糖値、食後血糖値の両方に改善がみられたことなどが最近注目を集めいている。この9割という数値は、2型糖尿病が糖尿病全体に占める割合と一致している。

[[クロム]]は授乳によって母乳から摂取され、腎臓や肝臓に蓄えられるが、乳児を母乳で育てない場合や、離乳時期があまりにも早いと(原始的な自然調和した文化を持つ社会での離乳時期は、4歳ぐらいとも言われている)、十分な量を体内に蓄えることが出来ないため、近年急速に肥満や糖尿病発症の低年齢化が進んだ主な原因の一つと考えられるようになってきている。

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